匿名の私たち

哀愁漂うサラリーマン

映画「何者」を観た感想

【目次】

1.はじめに

映画館のイラスト

休みの間に映画「何者」を観たので、ネタバレになるかもしれないが、感想を述べたいと思います。

 

まず、はじめにキャストがとても豪華です!これだけで、この映画を見る気になりました。

www.amazon.co.jp

 

佐藤健に、有村架純に、二階堂ふみに、菅田将暉に、岡田将生に、山田孝之

 

豪華すぎる。

そして、何よりも有村架純が可愛い。いや、可愛いだけでなく普通の恰好をしているだけなのに、オーラというかエロさを感じました。

 

そんなことよりも役者が豪華なこともあり、うまく登場人物を演じてくれたため、

大学生独特の仲が良くない集団の空気や、気まずい感じがうまく再現されていました。

 

そういったこともあり、登場人物の苦悩や葛藤、青春の甘酸っぱさがうまく表現されていて、映画に見入ることができました。

 

2.登場人物の特徴

・タクト(佐藤健)

物語の主人公。

ミズキのことが好き。

演劇が好きで頑張っていた。

Twitterの裏アカウントで他人の悪口を並べることに満足を得ている。

就活が上手くいかない。

 

・ミズキ(有村架純)

コータローが好き。一時期付き合うが振られる。

就活は一番初めに内定を貰うが、希望した会社ではない。

 

・リカ(二階堂ふみ)

意識高い系を装う女。

タカヨシの彼女であり、同棲している。

プライドが高く、エリートを振る舞う。

 

・コータロー(菅田将暉)

明るい。イケメン。陽キャ

素直で良いやつ。就活も上手くいく。

 

・タカヨシ(岡田将生)

群を抜いて意識高い系男。

言い訳ばかりして、自分を正当化する。

就活を否定しつつも、こっそり就活を続ける。

 

・サワ先輩(山田孝之)

タクトの先輩。

上5人の就活状況を客観的に眺め、時々タクトに厳しい指摘をする。

 

3.話の流れ

出会い

同じ就活生として、サワ先輩を除く5人が出会う。

 

企業情報、エントリーシート対策などを議論しあうのだが、

特に目立つのがリカとタカヨシ。

 

リカは全部わかっている風に偉そうにみんなにアドバイスや意見をするが、内容が浅く、軽い。

 

タカヨシはまるで自分だけが天才で特別な存在かのように、企業や、就活自体を否定し、ほかの4人に水を差すようなことばかり言う。

「俺は企業に縛られるかんじが無理だから~」とか、「大企業なんてやりたいことできないから~」みたいな感じ。

 

そんなこんなで、みんながみんなに対して不満を持っているのだが、

みんな仲がいいように振る舞う。

 

内定

ミズキ、コータローの順に大企業から内定を貰う。

リカとタカヨシはそれが気に入らない。

 

 

この辺りから、リカとタカヨシにボロが出始める。

 

リカは、意識高い系にも関わらず、就活に遅刻するようなズボラさがある。

つまり、意識高い系ぶってる系女子である。

タカヨシは、就活しないと言いつつもこっそり就活している。

 

他にも、リカはタクトと就活のグループディスカッションで一緒になった場合も、

自分が受かりたいがために、タクトを妨害する。

 

 

これもリカとタカヨシの不安と不満を隠せない状態なのであるが、

他の人に嫌味を言ったり、Twitterで自慢ツイートしたりすることで自分自身を落ち着かせる。

 

この辺りで、ミズキが一度タカヨシに怒るシーンもあり、仲間同士の亀裂が表立つ。

ミズキからタカヨシへの言葉は、とてもすっきりする。

全国の意識高い系ぶってる人すべてに聞かせてあげたい。

 

Twitterの裏アカウント

リカのストレスが限界に達し、ついにリカとタクトが衝突する。

 

元々タクトは、Twitterの裏アカウントで、リカとタカヨシ、コータローの悪口を書いていた。

そこではタクトは、自分だけが全てを客観視できていて、みんなは馬鹿で愚かな痛いやつだと言わんばかりのことを書いている。

 

その裏アカウントに気づいていたリカは、自分のストレス解消がてらタクトの人格を全否定する。

内容としては、周りの人よりもタクトこそが痛い奴であって、それを周りの人はみんな気付いるぞとタクトを罵倒する。

また、だからこそ企業はお前なんか欲しくないんだぞと。

 

タクトは、図星をつかれ、リカの言葉が胸に刺さる。

 

エンディングへ

結局、タクトは自分自身を見つめなおし、自分なりの生き方を生きようと決意していく。

 

って感じですかね。

 

4.最後に

就活を舞台に大学生の将来の不安や心配からの苦悩や葛藤、優れている人への妬みや嫉み、大学生ならではの精神的未熟さ、がうまく表現されていると思いました。

 

Twitterといった現代のSNSを終盤のオチに持ってくるところも本作品のテクニックなんのかなと思いますね。

 

この映画で自分が思ったことは以下の通りです。

・大きな壁にぶち当たったとき、大きく挫折し、自分の能力の低さへ失望するときが来る。

・そんなとき、自分自身のアイデンティティの無さを知り、自分が「何者」かわからなくなる。

・それでも、何とかしようとあがいて、藻掻く姿こそが現代の人間であり、その積み重ねが人生である。

・他人も自分と同じく悩み、苦しみながら生きている。

・何気ない仕草や発言で思っているよりも自分の人柄は自然に表れ、

・思っているよりも他人は自分のことを冷静に見ているし、理解している。

・例えば、就活でもそれが良くも悪くも表立つ。

 

いずれ人生を振り返る年齢まできたら、自分が「何者」だったかわかるはずなんだろうな。

いや、実はもうすでにわかる年齢まで来ているんだろうな。

ただ、自分も空っぽな人間だから、「何者」なのかもわからないかもしれません。。。

うーん。この映画を見て熱い気持ちになった。

 

以上